こんばんわ
本日も20時に更新できました。たまきです。
交互出勤で自宅待機のため、ブログを書きました。
仕事のない日に逆戻りしても、全然うれしくないです。
(目次)
日曜美術館
放送時間
NHKEテレ1 日曜9:00~10:00
再放送 日曜20:00~21:00(前週分を放送。「アートシーン」は当日分)
NHKワールド・プレミアム 日曜5:10~5:55(「アートシーン」のコーナーは放送なし)
NHK BS4K 木曜19:00~19:45(「アートシーン」のコーナーは放送なし)
今回のテーマ
「疫病」をテーマとした美術をとりあげ、人間はどのように疫病と向き合い乗り越えてきたかを探る。
小池寿子さん(西洋美術史)は中世ペスト期のイタリア壁画を読み解き、疫病の流行を経てルネサンスが準備されたと語る。
山本聡美さん(日本美術史)は疫病を〈鬼〉の姿で表した絵巻を例に、可視化することで制御し病と折り合おうとしたと解説。
ネットで護符として流行の妖怪「アマビエ」も登場、〈心が前に向く美術〉をご一緒に。
4月26日に再放送あります。
日本と疫病
辟邪絵(へきじゃえ)平安~鎌倉時代 12世紀
疫病を鬼の姿にして、お酢につけて食べる様子が描かれている。
悪鬼や病いを撃退する善神。古代中国で誕生。
室町時代の絵巻では、念仏を唱えている人のリストを鬼に渡して帰っていただく。
ワクチンのない時代に、疫病を擬人化させ分かりやすく教えを説いている。
日本の考え方は
目の前で人が死んでいく。
やがて自分もそうなる恐怖。
戦うよりは向き合う。
病という現実を受け止めて、それでも生きていく。
西洋と疫病
「死の舞踏」のように、日常に死がある絵が登場する。
疫病が落ち着き、苦難を乗り越えた後に、ルネサンス時代になっていく。
西洋の考え方は
疫病は懲罰。悔い改めよと説いていく。
やがてキリストの教えに反発し、
ニセ預言者によって民衆をあおってフェイク(ニセ情報)が広がる。
ユダヤ人が井戸に毒を入れたなどなど。
これにより社会が混乱し、ユダヤ人が火あぶりの刑で犠牲になる。
これ、ユダヤ人を朝鮮人と言いかえれば、日本も同じことやってますね。
フェイクは憎悪を呼び、正義を間違ったものにすり替えてしまう。
文明は発達しているのに、人の知能は全然変わりないですね・・・。
アマビエ
現代。アマビエがブームになっている。
私は絵を描かないけど、ツイッターでRTしてる。
SNSを通じて拡散し、厚労省に採用されるまでになる。
アマビエは長髪にくちばし、胴はうろこに覆われた3本足の生き物。
江戸時代後期に肥後の国(熊本)の海に現れ、
「当年より6年間は豊作が続くが疫病も流行する。私の姿を描き写した絵を人々に早々に見せよ」と告げた。
アマビコは3本の足の猿のようなもの。
「私の姿を見る者は無病長寿、早々にこのことを全国に広めよ」と告げている。
アマビエのルーツは三本足の猿アマビコで、
アマビ「コ」を「ヱ」と間違えたという説もある。
お守りや絵を身に着けることで、理屈を超えて守られている感じがする。
過去の疫病にまつわる絵は、困難な状況に立ち向かった人びとの歴史でもある。
苦しい時だからこそ、命の尊さを強く感じ、
希望を見たい、明るくしたい、美しいものをみたいという気持ちが、
新しい芸術の形になるかもしれない。