こんばんわ
本日も20時に更新できました。たまきです。
日曜日は映画のひとときです。
本日紹介する映画は・・・。
「いぬやしき」です。
目次
いぬやしき
ストーリー
定年を間近に控える冴えないサラリーマン・犬屋敷壱郎は会社や家庭から疎外された日々を送っていたが、
ある日突然、医者から末期ガンによる余命宣告を受け、深い虚無感に襲われる。
その晩、突如墜落事故に巻き込まれ機械の体に生まれ変わった彼は、人間を遥かに超越する力を手に入れることに。
一方、同じ事故に遭遇した高校生・獅子神皓は、手に入れた力を己の思うがままに行使し始めていた。
自分の意志に背く人々をただただ傷付けていく獅子神と、獅子神によって傷付けられた人々を救い続ける犬屋敷。
強大な力を手に入れた2人の男たちのそれぞれの思いが激しく交錯していく。
感想
父親なのに家族からも相手にされない疎外感を持つ中年男性は、
飼い犬と散歩に出かける。
ごく普通の日常が突然一変してしまう。
邦画
邦画はハリウッドのような迫力のある映像が作れないのだろう。
予算の都合と言ってしまえばそれだけですが、
「日本人はこうあるべき」という枠で物事を考えているようにも思います。
この普通の日本人が、
迫力ある映像世界に放り込まれたらどうなるんでしょうか。
私だったら戸惑ってしまいます。
主人公の犬屋敷も同じように戸惑いますが、
善きことに能力を使い、やがて自身の変化を受け入れていきます。
心に闇を抱える
しかしすべての日本人が、
犬屋敷のように善良な人ではありません。
虐待や差別を受けた人や屈折した世界しか知らない人など、
心に闇を抱えた人は意外と多いのです。
善良なふりをして心に闇を抱えた人を含めると大多数かもしれません。
その大多数のひとりが高校生の獅子神です。
善良なふりで抑え込んでいた心の闇を爆発させ、父親の家族を破壊します。
やがて獅子神の闇はどんどん増えて、やがて街を破壊していきます。
家族のあり方
偶然にも同じ能力を身につけた、さえない中年と高校生の死闘。
ただ力を使ってかっこよく終わりを導くのではなく、
中年男性の哀愁と笑いを融合させ、
ささやかな家族との絆と尊敬する心が混ざっています。
これは邦画にある、動きの少ない変容しない物語と通じています。
それがたまたますごい力と融合した感じです。
映画館で観たときは、ハリウッド映画化してほしいと思いました。
少し時間が経った今考えると、
典型的な家族ものに落ちつきそうで「なんか違う」感じがします。
アニメもありますね。
www.inuyashiki-project.com