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終戦の前後に製作された黒澤明作品 「虎の尾を踏む男達」

こんばんわ
本日も20時に更新できました。たまきです。

日曜日は映画のひとときです。
本日紹介する映画は・・・。

「虎の尾を踏む男達」です。

目次

虎の尾を踏む男達

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ストーリー

能の「安宅」を下敷きにした歌舞伎「勧進帳」を題材に、
源頼朝から終われる身となった、義経と弁慶一行の安宅の関越えを描く。

キャスト

弁慶:大河内傳次郎
強力:榎本健一
片岡:志村喬

スタッフ

監督・脚本:黒澤明

1945年製作/1952年公開/58分/日本
配給:東宝

www.toho.co.jp

感想

黒澤初の時代劇映画。
戦争末期と戦後直後の1945年に製作され、
検閲によって公開は7年後の1952年(昭和27年)になりました。
ちなみに「羅生門」は1950年(昭和25年)公開です。

勧進帳とは

義経一行は山伏に変装して加賀国の安宅(あたか)の関所を通過しようとします。
ところが関所を守る富樫左衛門は、義経たちが山伏に変装しているという情報を知っていたので、一行を怪しんで通しません。
そこで弁慶は、何も書いていない巻物を勧進帳と見せかけて読み上げます。
勧進帳とは、お寺に寄付を募るお願いが書いてある巻物です。
いったんは本物の山伏一行だと信じて関を通した富樫ですが、中に義経に似た者がいる、と家来が訴えたため、呼び止めます。
変装がばれないようにするために、弁慶は持っていたつえで義経を激しく叩きます。
それを見た富樫は、その弁慶の痛切な思いに共感して関所を通すのでした。

www2.ntj.jac.go.jp

衝撃

最初に見たとき、あまりの衝撃に動揺がすごかったです。
なんやねん・・・これ・・・すごいものを観た・・・。( ゚Д゚)ひええ・・・。

約1時間の作品なのに中身が濃く、
数ある黒澤明作品の中でいちばん好きです。

俳優とコメディアン

映画では義経一行7人に、オリジナルキャラの強力(ごうりき)が加わります。
強力は道化のような役割で、勧進帳がコメディのようになります。

義経と弁慶の主従関係がきっちりとした一行と、
おしゃべりでにぎやかな強力がアンバランスです。
関所での問答では緊迫感があふれ、
乗り越えた後は一安心と言い切れない物哀しさがあります。

大河内傳次郎の独特の言い回しに魅了されます。
エノケンのひょうひょうとした面白さもありました。

硬派俳優とコメディアンの融合は、
ギャグ路線に走りがちで浮いた感じがします。
今の時代に芝居ができる生粋のコメディアンて誰だろう。
新喜劇の内場勝則かなあ・・・。

5点が満点です。
★★★★☆ 4

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