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【ネタバレなし】心理学で読み解く「シン・エヴァンゲリオン劇場版」

こんばんわ
本日も20時に更新できました。たまきです。

日曜日は映画のひとときです。
本日紹介する映画は・・・。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」です。

目次

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」

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ストーリー

ミサトの率いる反ネルフ組織ヴィレは、コア化で赤く染まったパリ旧市街にいた。
旗艦AAAヴンダーから選抜隊が降下し、残された封印柱に取りつく。
復元オペの作業可能時間はわずか720秒。
決死の作戦遂行中、ネルフのEVAが大群で接近し、マリの改8号機が迎撃を開始した。
一方、シンジ、アスカ、アヤナミレイ(仮称)の3人は日本の大地をさまよい歩いていた……。

スタッフ

総監督(企画・原作・脚本):庵野秀明
監督:鶴巻和哉 中山勝一 前田真宏

2021年製作/155分/日本
配給:東宝 東映 カラー

感想

観てきました。シンエヴァ
テレビ版、旧劇、新劇序破Qと、
全てはゼーレのシナリオ通りをめぐる戦いが、
ついにさよならとなるのでしょうか。

ネタバレ解禁してもよさそうですが、
「シンジくんにおめでとうさせてくれ勢」は普通に感想を書きません。
キャラクターの心を心理学で読み解いて、
ついでに対処法も書いていきます。
せっかく心理学やってるし。

碇シンジ

繊細で、頑固で、家事が得意な中学2年生。14歳。
野良猫。

「逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ」
シンジは逃げることが前提で物事を考えています。
すぐに逃げるため、人とのコミュニケーションが苦手なようです。

一度決めたことには信念を持って取り組みますが、暴走することもあります。
ニアサードインパクトを起こしたり、カヲル君を犠牲にしたり・・・。

逃げたことで罪悪感を増やす。
戻ってきて失敗して、罪悪感を増やし、さらにエゴの声もする。
罪悪感とエゴが雪だるま式に増えて、落ち込み、復活して、落ち込み・・・。
同じ場所をぐるぐる回っているようですが、
実際はらせん階段のように少しずつ良くなるように上っていています。
そうだったら良いなあ・・・。

野良猫のように、つかず離れずうろうろするシンジ。
いつか飼い猫のように落ち着いた環境で、
心身ともに信頼できて許せるようになるといいのですが。

世の中はひとつのことに執着し、
逃げるという手段を知らない人が増えました。
心身ともに命がとられるほど危険なら逃げてもいいですよ。

綾波レイ

感情が乏しく表現の仕方が分からない、中学2年生。14歳
自分軸がない。他人軸。

「おはよう」「ありがとう」
あいさつを覚え、感情を少しずつ学んでいきます。
やがて命令ではなく、自分で考えて行動するようになり、
「碇くんと一緒にいるとぽかぽかする」
ほのかな好意も芽生えます。
破では、シンジからおみそ汁やお弁当をもらったことで、
シンジのために料理を練習し、食事会を開くことを考えます。
「碇くんが、もう戦わないようにする」
強い決意を持つようになります。

Qでは序破と違うアヤナミ(仮称)が登場し、
今までの記憶もなくなり、さらに感情もなく、
赤ん坊のように無知になります。
シンではどのような成長をするのでしょうか。


「私はどうしたいの?」という問いかけに、
答えに迷ってしまうのは他人軸で生きているためです。
そうやって生きていると、
自分軸がなくなり感情が分からなくなることがあります。

感情で真っ先に感じられるのは怒りです。
怒りは感情のフタであり、ある日突然爆発します。
大爆発だったり、小さなひび割れだったり、爆発には大小はあります。
怒りの下には「さびしい」「わかってほしい」「愛されたい」「愛したい」という
様々な感情がうごめいています。
そう思わないように怒りでフタをして、
さらに怒りを感じないように無感情になり何も感じなくなります。
がちがちにフタをした状態から、自分軸をとり戻すには時間がかかります。

葛城ミサト

仕事きっちりなのに私生活がだらしなくてお酒が大好き。
武闘派女子。
部下をしたがえ男性性のリーダーシップがあり、
自分のナイスバディな容姿を武器にしているところもあります。
厳しさと茶目っ気を兼ね備えており、実は女性性があふれています。
私生活がだらしないため、女性らしさが欠落していると思いがちですが、
女性らしさと女性性は別物です。

ミサトは部下を信頼して指示を出し、競争でなりふりかまわずではなく、
プロセスを大切にして確実に勝てる手段を選択しているのは、
女性性によるものです。
男性性優位なら碇ゲンドウのような、
ワンマン社長のようなのリーダーシップになります。

艦長として弱さを見せないため、
帽子を深くかぶり、サングラスをして表情が見えにくくなりました。
あの茶目っ気もなく、年相応の大人になろうとしているようにも見えます。
無理してるようで痛々しくも感じられます。

逃げたシンジに対して、
逃げられたミサトは関係性の自死を体験します。
序と破では、シンジに逃げられたときは喪失感を味わい、
Qでは、爆弾のボタンを押しませんでした。
自殺した方は救われたとしても、
自殺された方は救えなかった苦悩が始まります。
これもまたエゴなのですが・・・。

式波・アスカ・ラングレー

勝ち気でプライドが高い、エリートパイロット。14歳。
武闘派女子。野良猫。
シンジを「バカシンジ」、レイを「エコヒイキ」、マリを「コネメガネ」と呼びます。

「あんたバカぁ?」と周囲を見下し、
誰にも文句が言われないように1人で戦い、
実は周りからの評価をひどく気にしています。

ひとりでやることに執着し、
他のパイロットと協力することが苦手です。
しかしQではマリとパートナーを組むようになり、
メインで戦うのはアスカですがマリに援護を頼んで共同で戦います。
シンではさらに(ry でした。あれはすごかったですね。

自己肯定感がないに等しいほど少なく、心を開くのも苦手で、
野良猫ではなく孤高の一匹狼のような雰囲気です。
自分の中の弱さを認めて、誰かに頼ることを学ぶことができれば・・・。

弱さを認めたくときは、許しと手放しです。
許可。解放。
弱くなることを、許します。
執着を、手放します。
この言葉が救いになります。

真希波・マリ・イラストリアス

エヴァに乗ることに疑問を持たない、ひょうひょうとしたパイロット。
成熟した大人。
シンジを「ワンコ君」、アスカを「姫」と呼びます。

昭和歌謡を歌ったり、語尾に「にゃっ」がついたり、
エヴァの激しい戦いを楽しんでいます。
アスカのサポートを喜んで引き受け、姫のためにと奮闘します。

自己肯定感も高いようで、
シンジに手を差し伸べ、対極のアスカを守り、
生きることを楽しむ余裕があります。
母性とは違う神聖なやさしさで満ちています。

展望台からエヴァの世界を眺めているような、
ハイアーマインドの持ち主。

5点が満点です。
★★★★★ 5

ミサトさんに泣かされ、アスカに泣かされ、シンジに泣かされと、
エヴァンゲリオンのすべてを特大の台風のようにまきこんでいきました。

さようなら、全てのエヴァンゲリオン
おめでとう。

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