こんばんわ
本日も20時に更新できました。たまきです。
日曜日は映画のひとときです。
本日紹介する映画は・・・映画ではなく歌舞伎です。
「新作歌舞伎 風の谷のナウシカ」です。
目次
新作歌舞伎 風の谷のナウシカ
ストーリー
「火の7日間」と呼ばれる戦争によって産業文明が滅び、
大地のほとんどが、巨大な蟲と有害な瘴気を発する森=「腐海」に覆われた世界。
風を操る民が暮らす小国「風の谷」の族長の娘ナウシカは、
人々が恐れる腐海や蟲とも親しみ、腐海が生じた謎を解き明かそうと思っていた。
そんなとき、火の7日間で世界を焼き尽くした「巨神兵」を復活させる力を秘めた石が
小国ペジテで発見され、その秘石を手にしようと大国トルメキアが動き出す。
感想
「この者、青き衣をまといて金色の野に降り立つべし・・・」
映画では風の谷とトルメキア王国とのいさかいの中で、
ナウシカは王蟲(オーム)に心を通わせ、怒りを鎮めるという内容でしたが、
実は原作では2巻途中までの話になります。
原作は全7巻あり、
ナウシカは土鬼(ドルク)という大国で、
腐海の謎や王蟲や巨神兵をめぐって戦いに身を投じていきます。
壮大な世界観はどのような歌舞伎になったのでしょうか。
歌舞伎
歌舞伎はほとんど見たことがありません。
かろうじて連獅子、京鹿子娘二人道明寺が分かる程度です。
歌舞伎が分からなくても十分楽しめました。
先に原作まんがを読んでおくと、内容がスムーズに分かります。
映画の冒頭で登場するタペストリーを舞台幕にしたり、
映画の音楽を和楽器で演奏したりと、
映画とのつながりもあります。
衣装や背景は歌舞伎風にアレンジされて、
踊りや唄での表現も歌舞伎なのですが、
会話シーンでは現代劇のような要素もあり不思議な感覚でした。
みどころ
四幕目「大海嘯」では
ナウシカが王蟲たちを見届けるのですが、
一人の舞で表現されました。
陰うつとした土鬼やトルメキアとは違う、まばゆさがありました。
クシャナ殿下の勇ましさや佇まいは、
まんがからそのまま出てきたかのようです。
クシャナ殿下役の中村七之助さんは男性(歌舞伎役者は男性)ですが、
誰よりも美しくそして勇ましくて宝塚の男役のようでした。
王蟲の声は市川中車さん。
カマキリ先生(香川照之)です。
感動的なシーンのはずが、
カマキリ先生が蟲の王になれて良かったという気持ちになり、
笑いをこらえるので必死でした。
1日で序幕から大詰までを約6時間かけて上演され、
歌舞伎役者は毎日舞台にたちます。
圧巻の舞台を映画館やテレビで見ることができて良かったです。
星
5点が満点です。★☆
★★★☆☆ 3
歌舞伎のことをもっと知っていれば
さらに楽しめたと思います。
王蟲(間違ってないと思う)
映画版の感想です。
tamaki-sunny-cloudy.hatenablog.com