こんばんわ
本日も20時に更新できました。たまきです。
土曜日は大河ドラマの感想です。
(目次)
青天を衝け 第39回『栄一と戦争』
あらすじ
栄一(吉沢 亮)は、ホワイトハウスでルーズベルト大統領と会談。
日本の軍事面のみが注目され、経済への評価がまだまだ低いことを痛感する。
やがて、日露戦争が勃発。
財界の代表として戦争への協力を求められた栄一は、公債購入を呼びかける演説をするが、その直後に倒れてしまう。
栄一の見舞いに訪れた慶喜(草彅 剛)は、“生きてくれたら、自分のことは何でも話す”と、涙ながらに語りかける。
栄一たちは、慶喜の功績を後世に伝えようと、伝記の編纂(へんさん)を始める。
感想
戦争への協力を引き受けた栄一。
戦争を止められなかった慶喜。
栄一
喜作は財界を引退し、惇忠は20世紀を見届けて亡くなります。
栄一はアメリカに渡りルーズベルト大統領と会談し、
韓国のこと、養育院、目白の女子大設立とまだまだ精力的に活動を続けます。
篤二も実業家として働くようになりました。
しかし慶喜のような趣味に生きる世捨て人に憧れているようです。
国や軍人たちにより財界も主戦論にのみこまれます。
「仁義ある戦争ならば、勝った国は繁盛し、負けた国も繁盛する」
戦争には多額の費用がかかり、
経済力は公債が頼りという弱いところがあります。
日露戦争のさなか、栄一は高熱にうなされ命の危機を迎えます。
日清戦争の時も病気になり、体質に合ってないのかもしれません。
経済には強いが、戦争には前線に出てもないのに負ける、
そんな父親が篤二は好きじゃないのかもしれません。
栄一は遺言を託します。
銀行の頭取は佐々木勇之助に。
韓国の経営は伊藤博文と井上馨に。
篤二、嫡男はお前だ。この家を頼む。
弱々しい栄一の手を握ることなく逃げる篤二。
この家を継ぐ恐怖に襲われます。
僕も逃げたい。
そして見舞いに訪れた慶喜にあたります。
「それでも、あなたに比べたら、ましなはずです。
あなたが背負っていたのは、日本だ。
それなのに、今も平然と・・・」
栄一は慶喜の励ましにより回復し
伝記の編纂での慶喜の話を聞いて、心を強くします。
今の日本は心のないはりぼてだ。
そうしてしまったのは私だ、私が止める。
私は近く実業界を引退する。
慶喜
尾高惇忠に面会し、その活躍にねぎらいの言葉をかけます。
史実では皇居で明治天皇と面会もあったそうです。
病気になった栄一を見舞い、励まします。
「尽未来際、生きてくれ。
何でも話す。そなたともっと話がしたい。だから死なないでくれ」
尽未来際。
平岡円四郎が「尽未来際どこまでもお供つかまつります」と慶喜に話してました。
どこまでも「おかしれえ」家臣は、
今も慶喜を励ます存在になってます。
tamaki-sunny-cloudy.hatenablog.com
そして伝記の編纂を承諾します。
今でもあの時の皆の顔を夢に見る。
人は誰が何を言おうと戦争をしたくなれば必ずするのだ。
欲望は道徳や倫理よりずっと強い。
ひとたび敵と思えばいくらでも憎み、残酷にもなれる。
人は好むと好まざるとにかかわらず、
その力に引かれ、栄光か破滅か運命の導くままに引きずられていく。
失策であった。
後悔している。
そのずっと前から間違えていたかもしれない。
光を消して余生を送ってきた。
人には生まれついての役割がある。
隠遁は私に残された最後の役割だったのかもしれない。
かつて慶喜は「私は輝きがすぎるのだ」と円四郎に話したことがありました。
その輝きを自ら消す苦しみを与えました。
将軍にならないように逃げたが、
将軍ならざる得なくなり、
最後の将軍として後悔しつづける慶喜。
逃げたくても、
渋沢家の嫡男だからと、
家を継がされようとしている篤二。
篤二は慶喜から何を得るのでしょうか。
今週のこんばんは徳川家康です。
ドラマの本編に関係あったりなかったりする、ほのぼのコーナーです。
日清戦争
1894年(明治27)7月~1895年(明治28)11月
朝鮮の支配権をめぐり、日本と清国との間で起こった戦争。
戦争費用は2億円。政府予算は8000万円で費用は賠償金でまかないました。
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日露戦争
1904年(明治37)2月~1905年(明治38)9月
朝鮮と南満州(中国東北)の支配をめぐり、日本とロシアの間で起きた戦争。
日本は12万人の死者や病人を出し、戦争費用は15億~20億円。
ポーツマス条約では日本の賠償金などの放棄で妥結。
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