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2015年本屋大賞受賞作 上橋菜穂子 『鹿の王』

こんばんわ
本日も20時に更新できました。たまきです。

日曜日は映画のひとときです。
本日は番外編で小説
「鹿の王」です。


目次

鹿の王


内容紹介

強大な帝国・東乎瑠(ツオル)から故郷を守るため、死兵の役目を引き受けた戦士団“独角”。
妻と子を病で失い絶望の底にあったヴァンはその頭として戦うが、奴隷に落とされ岩塩鉱に囚われていた。
ある夜、不気味な犬の群れが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生。
生き延びたヴァンは、同じく病から逃れた幼子にユナと名前を付けて育てるが!?
たったふたりだけ生き残った父と子が、未曾有の危機に立ち向かう。壮大な冒険が、いまはじまる――!

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kadobun.jp

感想

2015年本屋大賞受賞作
上橋菜穂子先生の本を読むのは今回が初めてです。
以前からどんな作家さんの作品なのか気になってたのですが、
ずっとライトノベルだと思ってました。
実は違っていたので、すみませんでした。

とっつきにくい名前や専門用語で、何度も登場人物のページに戻りながら読み終えました。
二つの国の医学の違いや、広大な自然の中での暮らしがあり、
国の繁栄と衰退など歴史小説のような物語です。

歴史が信仰によって支えられているのなら、
二つの国だけと区切ることができません。
数世代にわたる人の暮らしと文化が、歴史を作っているのです。

新型コロナが流行する世の中で読むと、
まるで黒狼熱は新型コロナのようにも思えます。

ヴァン

独角の頭だったヴァンは奴隷の身分ですが、
事件により赤ん坊のユナと共に外に逃げ出します。
やがて辺境オキにたどり着き、飛鹿(ピュイカ)を育て穏やかな日々を得ます。
しかし犬にかまれた後遺症により、運命が動き出します。
サエとの出会いにより、世界の広がりを見せつけられます。
冒険は困難を極めますが、さまざまな出会いを通じて真実を見つけていきます。

なんとしてもユナを守るという意志は、過去の栄光と悲しみに支えられています。
感情は表に出さなくても、内に秘めた思いは誰よりも熱く深いのです。
独角の頭になるべくしてなった人物です。

ホッサル

医師として冷静な考えを持ち、犬にかまれても生き残ったヴァンに興味を抱きます。
250年前に滅びたオタワル王国の末裔は、確かな医術を持って東乎瑠(ツオル)で活動しています。
医術で人を救うことを信念とし、ワクチンを作ることにも挑んでいます。

人が犬にかまれ黒狼熱にかかると、高熱で苦しみながら死んでいきます。
東乎瑠の医術は未熟で、黒狼熱には効果がありません。
ホッサルの医術だと助かる可能性が高いのですが、
異端な医術としてなかなか東乎瑠では受け入れられません。
あることがきっかけで、ホッサルの医術が受け入れられていきます。


動のヴァン、静のホッサル。
立場も違う性格も似てない二人に共通するのは、人の死です。
二人が出会うときは来るのでしょうか・・・。
そして鹿の王とは何なのでしょうか・・・。
誰かのために戦う二人とともに、壮大な旅に出ませんか。